亡くなったあの人が夢に出てきた——「不吉じゃないの?」って思ったあなたに伝えたいこと

亡くなったあの人が夢に出てきた——「不吉じゃないの?」って思ったあなたに伝えたいこと

2026年3月18日 · 藤原よね

講座に来てくださっている田中さんがね、この前こんなことを言ってたんですよ。「先生、昨日亡くなったお母さんが夢に出てきて……なんか不吉かしらって」って。

よく聞いてみたら、夢の中のお母さん、にこにこ笑ってたっていうんです。それって、どう考えても悪い夢じゃないですよね。でもそう言うと「えっ、そうなんですか?」って、びっくりされてて。

この時期ね、お彼岸が近いでしょう。毎年この季節になると「亡くなった人の夢を見ました」っていうお声が増えるんです。それだけみなさん、大切な人のことを想って過ごしてらっしゃるんですよね。

今日は「亡くなった人の夢」について、私なりにお話ししますね。「怖い」「縁起が悪い」なんて思わなくていいですから、ゆっくり読んでいってくださいね。

亡くなった人の夢の基本的な意味

まずね、はっきり言いますよ。亡くなった方が夢に出てくるのは、怖いことじゃないんです。

昔から「夢で故人に会うのは、その人があの世から会いに来てくれた」なんて言いますよね。母もよくそう言ってました。信じるか信じないかはそれぞれですけど、私はそういう感覚って大事にしていいと思っていて。

それとは別の話として、「最近そのことをよく考えてたんじゃないかな」っていうのもありますよね。お命日が近いとか、その方の好きだったものを見かけたとか。何かのきっかけで心の中でその方のことを想うと、夢に出てきやすいんです。これは不思議でも怖いことでもなく、ごく自然なことですよ。

吉夢か悪夢かでいうと、亡くなった方の夢は「吉夢」であることのほうが断然多いんです。特に笑顔で出てきたり、何かを渡してくれたりするのは、「お守り夢」みたいなものだと私は思っています。

ただ、泣いていたり、怒った顔だったりするときは、「何か気をつけたほうがいいかもしれないよ」というサインのことも。でも大丈夫。こうした夢に気づいた時点で、もうほとんど「対処済み」みたいなものですから。

日本にはずっと、故人を大切にする文化がありますよね。お彼岸にお墓参りをしたり、お盆に迎え火を焚いたり。「亡くなった方は遠くに行ってしまったわけじゃない、すぐそばにいる」という感覚が根付いているんです。だから夢で会いに来てくれる、っていうのもごく自然なこと。怖がらなくていいですよ。

あなたの夢を整理しよう

夢の意味を読み解く前に、少し整理してみてくださいね。

夢に出てきた方について

  • 亡くなったのはいつ頃ですか?(最近 / 数年前 / ずっと昔)
  • どんな関係の方ですか?(親 / 祖父母 / 夫や妻 / 友人 / 先輩・恩師 など)
  • その方との関係は良好でしたか?
  • 最近その方のことを思い出すような出来事がありましたか?

夢の内容について

  • 夢の中でその方はどんな表情でしたか?(笑顔 / 無表情 / 泣いている / 怒っている)
  • 話しかけてきましたか?何か言ってましたか?
  • あなたは夢の中でどんな気持ちでしたか?
  • 目が覚めたとき、どんな気持ちでしたか?

今のあなたの状況について

  • 最近、大きな変化や決断がありましたか?
  • 体や心が疲れていませんか?
  • 誰かに相談したいことを抱えていませんか?

このチェックリスト、夢日記に書き留めておくといいですよ。しばらくたってから見返すと「あのときそういうことを気にしてたんだな」って気づくことがあるんです。

【状況別】亡くなった人の夢の意味

状況別イメージ

笑顔で話しかけてくる夢 ◎

うちの娘がね、亡くなったおじいちゃんが「元気でやれよ」って笑いながら言ってた夢を見たって話してたんですよ。そのとき就職が決まったばかりで。

笑顔で話しかけてくる夢はね、もう間違いなく吉夢ですよ。大切な方がそこにいてくれるような、守られているような気持ちになりますよね。新しいスタートのとき、背中を押してもらえてる証拠だと思っていいですよ。目が覚めてから「ありがとう」って心の中で言ってみてください。

何も言わずにただそこにいる夢 ○

ご近所の松本さんがね、「旦那さんがずっとそこにいるんだけど、何も言わないの」って言ってたんです。なんだか寂しいような、でも安心するような、って。

その方がただそこにいてくれる夢、これは「見守ってるよ」のサインだと私は思います。言葉がなくても、存在していてくれる。それだけでじゅうぶんですよね。心がほっとしたなら、それで正解ですよ。

泣いている夢 △

亡くなった方が夢の中で泣いているとき、ちょっとだけ注意が必要かもしれません。心配しなくていいんですけどね、「何か気にかけてくれてるのかな」くらいに受け取ってください。

最近、自分が無理しすぎてたり、大切なことを後回しにしてたりしませんか? その方があなたのことを心配して出てきてくれたのかもしれませんよ。ゆっくり自分の状態を確かめてみてくださいね。

怒っている夢 △

これ、「怖かった」って感じる方が多いんですよね。でも大丈夫ですよ、ちゃんと意味がありますから。

怒った顔で出てくるとき、その方が生前に気になっていたことを「ちゃんとやっとけよ」と言いたいのかもしれないって、昔からよく言われます。健康を後回しにしてませんか? 誰かに謝れていないことはありませんか? ちょっと立ち止まって考えるきっかけにしてみてください。

一緒に食事をする夢 ◎

食事を一緒にする夢は、昔から縁起のいい夢だって言われていますよね。「同じものを食べる」っていうのは、絆の象徴なんです。

うちの講座の方で「亡くなったお父さんと定食屋でご飯食べてた夢を見た」っていう方がいて、そのあと仕事でいいことがあったって言ってたんです。吉兆の夢、喜んでいいですよ。

手を握る・抱きしめられる夢 ◎

体に触れてくる夢って、すごく温かい気持ちになりますよね。目が覚めてもその感覚が残るくらい、はっきりした夢だった、という方も多いです。

これはね、「ちゃんとそばにいるよ」って伝えてくれてる夢だと思いますよ。特につらいことがあったとき、心が折れそうになってたとき、こういう夢を見ることが多いんです。心の底で誰かに支えてほしいと思ってたのかもしれませんね。大丈夫ですよ、きっと。

何かを渡される夢 ◎

花を渡されたとか、手紙をもらったとか、何かをプレゼントしてもらったとか。こういう夢は特に吉夢として知られています。

昔から「故人から何かをもらう夢は、運気が上がる前兆」なんて言いますよね。母もよく言ってました。渡されたものが何だったか、覚えているなら書き留めておいてくださいね。花ならどんな花か、色は何色だったか。それで意味合いが少し変わってくることもありますよ。

何かを取り上げられる夢 △

逆に、こちらから何かを持っていかれる夢。ちょっと不安な気持ちになりますよね。でも大丈夫ですよ、そんなに怖い意味じゃないですから。

「手放す時期ですよ」「そこにしがみつかなくていいですよ」っていうメッセージのことが多いんです。執着していることや、手放せないでいる何かを、見直すきっかけにしてみてください。

一緒に歩く夢 ○

並んで歩く夢は、穏やかで落ち着いた夢が多いですよね。特にどこかに向かっているわけじゃなくて、ただ一緒に歩いてる。そういう夢。

「今のままでいいよ」「一緒に進んでるよ」っていう安心感の夢だと思います。特に何かを決断した後にこういう夢を見た方には、「その選択で正しかったんですよ」って伝えているのかもしれませんよ。

手招きされる夢 △

これは、少し注意してほしい夢のひとつです。ただ、「ついていかなかった」夢なら心配いりませんからね。

手招きされる夢は、体や心の疲れが限界に近いとき、あるいは何かリスクのある選択をしようとしているときに出やすいと言われています。ちょっと立ち止まって、今の自分の状態を確かめてみてください。

死んだはずなのに生きているという夢 ○

「あれ、この人って亡くなったんじゃなかったっけ?」って思いながらも、夢の中でふつうに会話してる——この夢を見る方、けっこう多いんですよ。

昔からこれは「その方との縁がまだ続いている」「心の中に生き続けている」という意味だと言われています。悲しい夢でも怖い夢でもなく、ごく自然な気持ちの表れですよ。会いたかったんですよね、それだけのことです。

亡くなった人の家を訪ねる夢 ○

その方が住んでいた家や場所を夢に見るとき、たいてい「原点に返る」「立ち止まって考えるとき」というサインのことが多いです。

子どもの頃に過ごした祖父母の家とか、亡くなった親の実家とか。なつかしい場所が出てくる夢ですよね。「もう一度自分の根っこを大事にしてね」という夢かもしれませんよ。

亡くなった人のお葬式をする夢 ○

「縁起が悪い!」って思いますよね。でも、夢占いではこれ、逆なんですよ。

葬式の夢は「終わりではなく、始まり」のサインとして語られることが多いんです。何か古いことに区切りをつけて、新しいステージへ進む時期が来ていますよ、ということ。何か変えたいと思っているときに見やすい夢ですよ。

遠い場所・旅先で一緒にいる夢 ○

知らない土地や遠い場所に、亡くなった方と一緒にいる夢。旅のような夢ですよね。

これは「変化の準備ができていますよ」というサインのことが多いです。転職、移住、大きな決断。何かを変えようと思っているときに見やすい夢です。その方が一緒にいてくれるなら、心強いですよね。

何か言おうとするが声が聞こえない夢 △

これ、すごくもどかしいですよね。何か言いたそうなのに、声が聞こえない。

夢の中では声が出にくいことがよくあるんです。でもこういう夢を見たとき、「ちゃんと向き合いたいことがあるのに、まだできていない」という自分の気持ちが出ていることも多いんですよ。その方に言えなかったこと、まだ心に残っていることはありませんか?

若い頃や子どもの姿で出てくる夢 ○

高齢で亡くなったおじいちゃんが、若い頃の姿で出てきた。そういう夢ですよね。

うちの義母がね、「亡くなった父親が二十代くらいの顔で夢に来た」って嬉しそうに話してくれたことがあって。その方のことをいちばん輝いていたときの姿で記憶しているんですよね。とってもいい夢ですよ。

亡くなった人が苦しそう・病気の姿で出てくる夢 △

生前ご病気だった方が、その頃の姿で出てきた場合は、あなた自身の心の疲れを表していることが多いんです。「あのとき何もできなかった」「もっとそばにいればよかった」という気持ちが、まだ消えていないのかもしれません。

自分を責めなくていいんですよ。その方もそんなふうに思ってほしくないはずですから。大丈夫ですよ。

【感情別】亡くなった人の夢の意味

感情別イメージ

悲しくて泣きながら目が覚めた

目が覚めたら枕が濡れていた、なんて方もいらっしゃいますよね。起き抜けにぼんやりして、しばらく現実に戻れなかったり。

これはね、その方への気持ちがまだたっぷり残っているということですよ。悲しみは愛情の裏返しですから、たくさん泣いていいんです。無理に気持ちを整理しなくていいんですよ。

温かい・嬉しい気持ちで目が覚めた

「久しぶりに会えた」「なんかよかった」という気持ちで目覚めるこの夢は、吉夢の代表格ですよ。

その方がちゃんとそこにいて、穏やかでいてくれているということ。あなたのことを温かく見守ってくれているというメッセージとして受け取っていいですよ。その気持ち、大事にしてくださいね。

怖くて目が覚めた

怖い夢で目が覚めたとき、後味が悪いですよね。「悪い夢だったかしら」って一日気になる方もいると思います。

でも大丈夫ですよ。怖いと感じたのは、その方のことをまだちゃんと消化できていないだけのこともあるんです。関係が難しかった方だったり、突然亡くなって気持ちの整理がつかなかったり。自然なことですよ。

すっきり・穏やかな気持ちで目が覚めた

「なんだかすっきりした」「心が軽くなった気がする」——こういう目覚めなら、これ以上の吉夢はないですよ。

その方との間にあったわだかまりや悲しみが、少し溶けたのかもしれませんね。「もういいよ」「ありがとう」そんな言葉が夢の中で交わされたような気がする、ということもあるんじゃないでしょうか。

不安や後ろめたさを感じた

目が覚めてから、なんとなく落ち着かない気持ちが残るとき。「何か悪いことをしてしまったかな」というような感覚。

これはね、あなたがその方に対して「こうしてあげればよかった」という気持ちを持っているサインかもしれません。言えなかったこと、できなかったこと。でもそれはもう、夢で教えてもらえたんですよ。気づいた分、少し前に進めますよ。

亡くなった人の夢を見たらどうすればいい?

対処法イメージ

夢を見て、さて起きてからどうすればいいか。少しお話ししますね。

吉夢だったとき

「ありがとう」って心の中で言ってみてください。それだけでいいんです。朝起きたら、その方の好きだったものをそっと思い浮かべるのもいいですよ。お仏壇があれば手を合わせて。「元気ですよ」って一言報告するだけで、なんかすっきりしますよ。

そういえば、うちの姑がね、亡くなった旦那さんの夢を見た翌朝は必ずおみそ汁の具を旦那さんの好きなものにするって言ってたんです。「夢に来てくれたんだから、ご飯くらい食べていってもらわないと」って笑いながら言ってて。そういう気持ち、すてきですよね。

警告のサインだったとき

泣いていた、怒っていた、手招きされたなど、少し注意が必要な夢を見たとき。まず、今の自分の生活を見直してみてください。無理していませんか? 体に負担をかけていませんか? 大切なことを後回しにしていませんか?

やることがあるなら、それをやる。ただそれだけです。怖がらなくていいですよ。気づかせてくれてありがとう、くらいの気持ちで受け取ってください。

繰り返し同じ夢を見るとき

同じ方が何度も夢に出てくるとき、それは「まだ気持ちの整理がついていない」というサインのことが多いんです。

その方に言えなかったことがあるなら、手紙を書いてみるのもいいですよ。誰かに読んでもらわなくていいんです。書いて、破いても、燃やしても。気持ちを言葉にするだけで、すっと楽になることがありますから。お墓参りに行ける方は、ゆっくり話しかけてきてくださいね。「この夢、伝わってますよ」って感じる方が多いんですよ、これが。

よくある質問

Q. 亡くなった人の夢を見ると縁起が悪いって本当ですか?

いいえ、それは古い迷信に近い話です。昔は「夢に見る=引っ張られる」みたいに言われることもありましたけど、実際は吉夢のほうが多いんですよ。特に笑顔で出てくる夢は、良いサインとして語り継がれています。心配しすぎなくて大丈夫ですからね。

Q. 同じ人が何度も繰り返し夢に出てきます。なぜですか?

その方との間に、まだ消化しきれていない気持ちがあるのかもしれません。悲しみ、感謝、後悔、なんであれ。繰り返し出てくるのは「まだここにいるよ」というメッセージのこともありますし、あなたの気持ちがその方を呼んでいるのかもしれません。お墓参りや、手紙を書くことで落ち着くことが多いですよ。

Q. 会ったことのない先祖が夢に出てきました。

珍しいようで、意外と多いんですよ、こういう夢。先祖の夢は「守られていますよ」「あなたはひとりじゃないですよ」というサインとして昔から語られてきました。特に自信をなくしているとき、孤独を感じているときに見やすい夢だと言われています。心強いですよね。

Q. 夢の中で亡くなっていることを知っているのに、ふつうに話していました。

これ、よくあるんですよ。夢の中って不思議で、「亡くなってるはずなのに」って思いながらも当たり前に話せたりするんです。これは「心の中でその人が生き続けている」というあかし。特別に怖い意味があるというよりも、その方がそれだけ大切な存在だということですよ。

Q. 亡くなってからずっと夢に出てこなかったのに、急に出てきました。

何かきっかけがあった可能性が高いです。その方の命日や誕生日が近い、その方のゆかりの場所に行った、似た物を見かけた——何かが記憶を引き出したんですよね。それはとても自然なことですから、怖くないですよ。「久しぶりに思い出してくれてありがとう」ってことだと思いますよ。

Q. 夢の中で何か言おうとしていたのに声が聞こえませんでした。もどかしいです。

夢の中で声が聞こえにくいのはよくあることなんですよ。もどかしいですよね、本当に。でもね、声が聞こえなくても、その方の表情や雰囲気で何かは伝わっていたんじゃないかと思います。笑ってたなら「元気だよ」、うなずいてたなら「大丈夫だよ」——言葉にならなくても、気持ちは届いてますよ。

まとめ

亡くなったあの人が夢に出てきた——それはきっと、こわいことじゃないですよ。

吉夢のことが多いですし、警告めいた夢でも「気をつけて」と教えてくれているだけ。大切な方が、あなたのことを気にかけてくれているということですから。

うちの田中さんも、今ではすっかり安心して「また出てきてくれるといいな」って笑ってましたよ。そうそう、そういうことですよね。

夢の中の大切な人との時間。起きてからも、しばらく温かい気持ちでいていいですよ。「会えてよかった」って思っていいんです。そのぬくもりを、今日一日のお守りにしてくださいね。

藤原よね
藤原よね
暮らしと夢のコラムニスト

「夢は毎朝届く、心からのお手紙」が口癖。日常の言葉で夢の意味を伝えることを大切にしている。季節の移ろいと夢を結びつけた語り口が特徴。