初夢って本当に縁起に関係あるの? ——ご近所さんたちと話して分かったこと

初夢って本当に縁起に関係あるの? ——ご近所さんたちと話して分かったこと

2026年3月23日 · 藤原よね

うちの講座に来てる坂本さんがね、年明け早々「よねさん、今年の初夢、富士山だったんですよ!」って嬉しそうに話してくれたんです。

「それは縁起がいい!」って言ったら、「でも富士山の頂上に登れなかったの。それって悪いことかしら」って急に不安そうな顔をするんですよ。

あるある、ですよね。せっかく初夢を見たのに、内容の細かいところが気になって「これって良かったのかな、悪かったのかな」ってモヤモヤしてしまう。

初夢って、お正月のちょっとした楽しみじゃないですか。「今年はどんな年になるかな」って夢から読み解こうとする。それ自体が昔から続く日本人の感覚で、私はとても好きなんです。

この記事では、初夢でよく見るパターンを、私がご近所さんや講座の生徒さんから聞いてきた話も交えながら、一緒に考えてみようと思います。


初夢の夢の基本的な意味

基本イメージ

「一富士二鷹三茄子」って、みなさん一度は聞いたことありますよね。母がよく言ってたんですけど、江戸時代からある言い伝えで、この3つは特に縁起のいい夢とされてきたんです。

そもそも初夢って何かというと、その年の最初に見る夢のこと。昔は元日の夜に見る夢、今は1月1日か2日の夜に見る夢を指すことが多いですね。

面白いのはね、昔の人は初夢を「一年の吉凶を占うもの」としてとても大事にしていたということなんですよ。縁起の悪い夢を見てしまったときのために、「宝船の絵を枕の下に入れて寝ると吉夢が見られる」なんて言い伝えもあったくらい。

ただ、正直に言うとね、初夢に何を見たかって、その年の「運命」が決まるわけじゃないんです。これだけははっきり言えますよ。夢は、今のあなたの心が映し出したもの。年の初めに「今年はどんな気持ちでスタートしているか」を教えてくれているんですね。

お正月って、普段より家族と過ごす時間が増えたり、一年を振り返ったり、来年への期待や不安がごちゃ混ぜになったりするでしょう? そういう特別な時期だから、夢も少し特別なものになりやすいんです。

吉夢を見たらそれは嬉しいことで、「よし、今年も頑張ろう」の後押しにしていいんですよ。逆に気になる夢を見ても、「心の中に何か引っかかっていることがある」という気づきとして受け取ればいい。どちらにしても、悪いことはありませんからね。


あなたの夢を整理しよう

まず、自分が見た初夢をざっと整理してみましょう。チェックしながら読んでいってくださいね。

  • 自然の景色(山、空、海、川など)が出てきた
  • 家族や知人など「人」が登場した
  • 動物が出てきた
  • 何かを「もらった」「見つけた」
  • どこかへ「移動」していた(旅、飛ぶ、渡るなど)
  • 怖い夢だった
  • 亡くなった方が出てきた
  • 目が覚めたとき、どんな気持ちだったか覚えている

夢の内容を全部覚えていなくても大丈夫ですよ。断片だけでも、感情だけでも、何かヒントになることが多いんです。それでは次のセクションで詳しく見ていきましょう。


【状況別】初夢の夢の意味

状況別イメージ

富士山が出てきた ◎

なんといっても初夢の王様ですよね。富士山の夢は「大きな目標に向かうエネルギーがある」というサインです。

先ほどの坂本さんの話に戻るんですけどね、頂上まで登りきれなかったとしても、全然気にしなくていいんですよ。夢に富士山が出てきた時点で、今年のあなたには「上を目指そうとしている力」があるってこと。頂上に立てたかどうかは、「その勢いが今すぐ爆発するか、じっくり進むか」の違いくらい。どちらも立派な吉夢なんです。

鷹が出てきた ◎

「一富士二鷹」の鷹ですね。鷹の夢は、見晴らしのよい高いところから物事を見渡す、ということから「先見の明がある」「今年は運が上向く」という縁起のいい夢とされてきました。

講座の田辺さんが「鷹が自分の肩に止まる夢を見た」と話してくれたことがあって。「それは特にいいですよ、力が自分のそばにある感じじゃないですか」って言ったら、その年は本当にお仕事がうまくいったって後で教えてくれましたよ。

茄子が出てきた ◎

「三茄子」の茄子。「成す」という言葉と重なることから、「やりたいことが実る」「物事が成就する」という縁起担ぎが由来なんですよ。料理している茄子でも、畑で実っている茄子でも、夢に出てきたらそれだけで縁起がいい。単純だけど、こういうのが好きなんですよね私は。

龍や蛇が出てきた ◎

龍は日本や中国で昔から神様に近い存在とされてきましたよね。初夢に龍が出てきたら、今年は特別な力に守られているイメージ。大きなことに挑戦する年になりますよ、というサインだと私は思っています。

蛇も縁起がいい夢で、「財運」「変化」の象徴。脱皮する生き物だから、「新しい自分になる準備ができている」ということでもあるんです。怖いと感じた方も、大丈夫ですよ。

初日の出を見た ◎

夢の中で初日の出を見たなら、これはもう最高の吉夢のひとつですよ。「新しい始まりへの力強い意志」「今年は明るい方向へ進んでいける」というメッセージです。

そういえば、私の娘がお正月に「初日の出の夢を見た」と言っていて、その年に今のパートナーと出会ったんです。偶然と言えば偶然ですけど、「気持ちが前向きだったから出会えたのかもね」なんて話しましたよ。

家族や大切な人と集まっている ◎

お正月らしい夢ですよね。家族みんなが揃っていたり、懐かしい顔ぶれが集まっていたり。これは「今年は人間関係に恵まれる」「大切な人との絆が深まる」という夢。

夢に誰かが出てきたとき、その人が笑っていたかどうかも少し気にしてみてくださいね。みんなの表情が明るければ、特に縁起がいいんですよ。

宝物やお金を見つけた ◎

財宝を見つけたり、お金がいっぱいある夢は、もちろん金運上昇のサインとして有名ですよね。でもね、これはお金に限った話じゃないんですよ。「価値のある何か」が手に入る予感。それは人との出会いかもしれないし、新しいチャンスかもしれない。

空を飛んでいた ◎

気持ちよく飛んでいる夢は、「自由を求める気持ち」「視野が広がっていく時期」のサイン。今年は何か新しいことに挑戦するのにいいタイミングかもしれませんよ。

高く飛べば飛ぶほど、気持ちが解放されている証拠。「思い切って一歩踏み出してみて」という夢からのメッセージだと思ってくださいね。

花が咲いていた ◎

桜でも梅でも、お花が満開に咲いている夢は吉夢です。「努力してきたことが花開く時期」「豊かさがやってくる」という意味があります。

近所の花屋さんをやってる山本さんが「夢で花畑に立っていた」と話してくれて、その年は本当にお店が繁盛したって言ってましたよ。お花の夢って、見た後も気持ちが明るくなりますよね。

旅に出ていた・知らない場所にいた ○

詳細イメージ

どこかへ旅立つ夢や、見知らぬ土地にいる夢は「変化の年になる予感」のサイン。必ずしも大きな変化じゃなくていいんです。新しい趣味が増えるとか、考え方が少し変わるとか、そういうことも含めて。

「旅の夢を見ると転勤になる」なんて言い伝えもありますけど、そんなに心配しなくていいですよ。ただ「今年は何か新しいことが起きるかもしれない」という心構えで過ごしてみてくださいね。

川や海を渡っていた ○

水を渡る夢は「境界を越える」という意味があります。今いる場所から次のステージへ移っていく予感。転職、引っ越し、新しい関係のスタートなど、何かしら「区切り」が訪れる年になるかもしれませんよ。

渡り終えた後に気持ちよかったなら◎。渡っている途中で目が覚めたとしても、それはまだ「準備中」ということで悪い意味ではないんですよ。

亡くなった方と会った ○

「怖い夢だった」とおっしゃる方も多いですけど、亡くなったご家族や知人が夢に出てきても、怖がらなくていいんですよ。

昔から「亡くなった方が夢に出てくるのは、会いに来てくれた証拠」なんて言いますよね。特にお正月という節目の時期に出てきてくれるのは、「今年もそばで見ているよ」というメッセージだと私は思っています。会えて嬉しかったなら、それはきっといいことです。

試験や受験の夢 ○

大人になってからも試験の夢って見ますよね。「準備不足で試験に臨んでいる」「どこかにプレッシャーを感じている」というサインです。

お正月ということもあって、「今年は頑張らなきゃ」という気持ちが夢に出てきているのかもしれません。試験の夢を見たら、「自分はちゃんとやろうとしている」と思ってくださいね。そういう気持ちがある人は、ちゃんと準備できる人ですから。

結婚式やお祝いの夢 ◎

おめでたい場面の夢は、吉夢の代表格です。自分が主役でなくても、誰かのお祝いの席にいる夢も縁起がいいんですよ。「今年は喜ばしいことが増える」「人との縁が豊かになる」というサインです。

ご近所の鈴木さんのお嫁さんが「結婚式の夢を見た」と言っていた年に、お子さんが生まれたんですよ。こういう話、聞いてるだけで嬉しくなりますよね。

火事や炎の夢 △

燃える夢って怖いですよね。大丈夫ですよ、慌てなくて。火事の夢は「激しい変化が訪れる予兆」とも言われますけど、「情熱が燃えている」というプラスの読み方もあるんです。

ただ、あまりにも激しく燃え広がる夢だったり、逃げ場がない感じだったりしたなら、「今の生活に疲れ気味ですよ」というサインかもしれません。少し休む計画を立てるのもいいですよ。

落ちる夢 △

高いところから落ちる夢は「急な変化への不安」「今の状況が崩れるかもしれない」という気持ちの表れです。お正月という節目に、無意識のうちに今の生活を守りたいと思っているのかもしれませんね。

「落ちる夢は成長の夢」なんて言う人もいますよ。背が伸びる時期の子どもが見やすいとも聞いたことがあります。大人でも「次の段階へ行こうとしているとき」に見やすい夢なんですって。心配しすぎなくていいですよ。

道に迷う・迷子になる夢 △

どこかで迷ってしまう夢は「今年どう進んでいいか悩んでいる」というサインです。年の初めに見るということは、「今年の方針をまだ決めかねている」という本音が出ているのかもしれません。

そういえばこれは私自身の話なんですけど、転勤の年のお正月に迷子の夢を見たんですよ。新しい場所への不安が出てたんでしょうね。でも、迷いながらも前に進んでいたから、まあ大丈夫だったんです。迷子の夢を見たら、「今年は一歩一歩確かめながら進もう」と決めてみてくださいね。

怖い何かに追われる夢 △

追われる夢は、プレッシャーや不安の表れです。仕事のこと、お金のこと、人間関係のこと——何か心に引っかかっていることがあるんじゃないかと思います。

でも、逃げ切れた夢なら大丈夫ですよ。「ちゃんと乗り越えられる」という夢からのエールです。追いつかれてしまった場合でも、それは「そのことと向き合う時期が来ましたよ」というメッセージとして受け取ってみてください。


【感情別】初夢の夢の意味

感情イメージ

嬉しい・幸せな気持ちで目が覚めた

これが一番の吉夢ですよ。夢の内容より、目覚めた後の気持ちが大事だと私は思っていて。幸せな気分で起きられたなら「今年のスタートは上々」。その気持ちを大切に過ごしてくださいね。

怖かった・不安で目が覚めた

怖い夢を見て「縁起が悪いのかも」と思わなくていいですよ。お正月という特別な時期に「今年も無事に過ごせるかな」という不安が出てきやすいんです。そういう気持ちがある人ほど、ちゃんと備えられる人なんですよ。

懐かしくて温かい気持ちになった

昔の家、幼い頃の場面、亡くなった方との再会——懐かしい夢は「自分の根っこに戻ってみて」というメッセージ。今年は「自分らしさを大切に」という年になりそうです。

悲しくて切ない気持ちが残った

悲しい夢って後を引きますよね。でも、悲しい夢は「今、心のどこかで寂しさを抱えているよ」という知らせです。誰かに連絡したくなったなら、それは夢のいいアドバイスかもしれませんよ。

不思議な夢だった・内容がよく分からない

夢って不思議で、起きたときにはっきり覚えていないことも多いですよね。断片的でも構いません。「何か印象に残ったもの」があれば、それが一番大事なメッセージです。無理に全部思い出そうとしなくていいんですよ。


初夢の夢を見たらどうすればいい?

対処法イメージ

まず、吉夢を見た方。おめでとうございます。「今年はいいことがある」という気持ちで過ごしてみてくださいね。

ただね、吉夢って見た後の行動が大事なんですよ。「富士山の夢を見た、やった!」で終わらせずに、「じゃあ今年は何に向かって頑張ろうか」と考えてみる。夢は背中を押してくれるものだけど、動くのは自分ですから。

昔から「吉夢は人に話すと叶いやすい」なんて言いますよね。家族や友人に「こんな夢を見た」と話してみると、会話の中でやりたいことが明確になることもありますよ。

次に、気になる夢・警告夢を見た方。「悪い夢を見てしまった」と落ち込まなくていいですよ。先ほども言いましたけど、夢は「今の心の状態」を映しているだけです。

もし今年の見通しに不安があるなら、その不安を一つずつ書き出してみてください。「何が心配なのか」がはっきりすると、対処の仕方も見えてきますよ。

縁起の悪い夢を見たときは、昔から「夢を水に流す」なんて言い方をしますよね。朝起きたら顔を洗って「流した」と気持ちを切り替える。それだけで十分なんです。難しく考えなくていいんですよ。

繰り返し同じ夢を見る方。初夢に限らず、同じような夢が何度も出てくるときは、「まだ解決していない何かがある」ということです。

仕事のことでずっと引っかかっていることはないですか? 誰かと話せていないことは? 繰り返す夢は「ちゃんと向き合ってみてね」という丁寧なメッセージだと受け取ってください。心配しながらも放置している何かを、少し手を付けてみる年にしてもいいかもしれませんね。

どんな夢を見たとしても、年の初めにしっかり夢を覚えていたというだけで、あなたの心はちゃんと動いているということです。それ自体、いいことだと私は思いますよ。


よくある質問

Q. 元日の夜と2日の夜、どちらが「初夢」ですか?

これ、よく聞かれます。昔は大晦日の夜から元日の夜を初夢とする考えもあって、地域や家によって違うんですよ。今は「1月2日の夜に見る夢」が初夢、という認識が一般的ですね。でも、どちらでも構わないと私は思っています。「今年最初に覚えていた夢」をあなたの初夢としていいんですよ。

Q. 初夢を覚えていませんでした。何も意味はないですか?

全然気にしなくていいですよ。夢を覚えているかどうかは、睡眠の深さや目が覚めたタイミングによって違うんです。「今年は夢を見なかった」=「縁起が悪い」なんてことはありません。ぐっすり眠れていた証拠かもしれませんよ。

Q. 怖い夢を見てしまいました。縁起が悪いですか?

何度も申し上げますけど、縁起が悪いわけじゃないですよ。お正月という特別な時期だからこそ、不安や緊張が夢に出やすいんです。怖い夢を見た朝は、好きな飲み物を飲んでゆっくり過ごしてみてください。「夢は夢、今日は今日」で切り替えていいんですよ。

Q. 「宝船の絵を枕の下に敷く」という風習、本当に効果がありますか?

昔からある縁起担ぎですね。「七福神が宝物を積んだ船に乗っている絵を枕の下に置いて寝ると吉夢が見られる」という言い伝えです。「縁起が悪い夢を見たら、翌朝その絵を川に流す」という習わしもあります。科学的な根拠はないですけど、「吉夢を見よう」という気持ちで眠ること自体、プラスになるんじゃないかと私は思ってますよ。

Q. 初夢に亡くなった祖母が出てきました。何かメッセージがありますか?

「会いに来てくれた」という感覚を大切にしていいと思います。亡くなった方が夢に出てくるのは、特にお正月や命日などの節目に多いんですよ。おばあちゃんが笑っていたり、何か話しかけてきたりしたなら、それはきっと良い言葉を届けてくれたんだと思ってください。夢の中だとしても、会えてよかったんですよ。

Q. 家族の誰かが「私の初夢に出てきた」と言っていました。何か意味がありますか?

誰かの夢に出てくるというのは、その人があなたのことを大切に思っている証拠だと思いますよ。「ちゃんとつながっているよ」ということじゃないでしょうか。気恥ずかしくても「あなたのこと、夢に見たよ」と伝えてみると、相手がきっと嬉しそうな顔をしてくれますよ。

Q. 毎年初夢に同じ場所や人が出てきます。どういう意味ですか?

それは「あなたにとって大切な何か」が繰り返し現れているということですよ。その場所や人が、今のあなたにとってどんな意味を持っているか、ゆっくり考えてみてください。昔のご自宅とか、亡くなった方とか——繰り返し夢に出てきてくれるということは、「忘れないでいてほしい」という気持ちなのかもしれませんね。


まとめ

初夢って、なんとなくいいものですよね。「今年の自分はどんな年にしたいんだろう」と考えるきっかけになるから。

吉夢を見た方はそれを素直に喜んで、今年の励みにしてください。気になる夢だった方も、「心が何かに気づいているよ」というメッセージとして受け取れば、それは決して悪いことじゃないんです。

私がいつも言うのはね、夢の意味を難しく考えすぎなくていいということ。「富士山を見たから今年は絶対いい年」でも「怖い夢を見たから今年は最悪だ」でもなくて、夢はあくまでも「今の自分の心の状態を教えてくれるもの」なんですよ。

大切なのは、夢を見た朝の気持ちをどう過ごすか。吉夢でも、そうじゃない夢でも、目が覚めたら「今日も一日、無事に過ごせますように」と思いながら起き上がる。それが一番の縁起担ぎじゃないかと私は思っていますよ。

今年も良い夢が見られますように。

藤原よね
藤原よね
暮らしと夢のコラムニスト

「夢は毎朝届く、心からのお手紙」が口癖。日常の言葉で夢の意味を伝えることを大切にしている。季節の移ろいと夢を結びつけた語り口が特徴。

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